山の古民家で本格イタリアン 移住夫婦が作るこだわりの絶品料理!(安芸高田市)

山中の古民家で本格イタリアン

 

“ポツンと”佇む飲食店をリサーチ! 今回、リポーター・大松しんじが向かったのは、安芸高田市。大自然の中にありました、古民家レストラン「Coltiva(コルティーヴァ)」。東京から移住した夫婦が、地元で採れる旬の野菜を使い、本格イタリアンを提供しています。

古民家レストラン「Coltiva(コルティーヴァ)」 古民家レストラン「Coltiva(コルティーヴァ)」

切り盛りするのは、戸田さん夫婦。青森出身の夫・雄二さんと広島出身の妻・絵里さんは、東京の飲食業界で働いていた時に知り合い、東京で結婚。雄二さんは東京でイタリアンの技と味を学び、自分達のお店を作ろうと思い、絵里さんのふるさと広島移住したそうです。実はこのお店、築70年の古民家を使い、元々「イエゴト」というカフェをやっていた場所だったんです。オーナーが、古い佇まいを残しつつ納屋を全てDIYでオシャレに改装。それをそのまま引き継ぎ、夢のイタリアンのお店を始めました。

戸田さん夫妻 戸田さん夫妻

そのオーナーの南澤克彦さんは、安芸高田市の市議会議員。元々、南澤さんの妻・裕子さんと子育てサークルで知り合ったことがきっかけで、お店をオープンすることになったんだそうです。

オーナー南澤克彦さん オーナー南澤克彦さん

オシャレな店内は、とても明るく、大きな一枚板のテーブルがあり、大自然の中のあるので、季節ごとに変わる自然の美しさも自慢の一つ。また、お子様連れでも安心して利用できる畳コーナーもあり、ゆっくり流れる山の時間を存分に味わえます。

落ち着いた雰囲気の店内 落ち着いた雰囲気の店内

また、江戸切子の作家でもある南澤さんの妻・裕子さんの作品と市議会議員でありながら、革細工の作家でもある南澤さんの2人の作品を「イエゴト」ブランドとして展示販売もしています。

「イエゴト」ブランド 「イエゴト」ブランド

戸田さん夫妻は、広島市内で暮らしながら、このお店に毎日通っているそうです。でも、広島市内からわざわざ通うのであれば、安芸高田市でなくてもよかったのでは??と思いますよね。実は、ここでお店を始めたきっかけになったことがもう一つあるんです。それは、いい野菜を作る農家が近くあり、地産地消ができ、生産者の顔が見える野菜を使いたかったからだそう。

戸田さん夫妻は、広島市内で暮らしながら、お店に毎日通っている 戸田さん夫妻は、広島市内で暮らしながら、お店に毎日通っている

その農家とは、以前にもポツンと一軒グルメでおじゃました「ファームもりわき」。全国の有名シェフがわざわざ買いに来るほどのこだわり野菜の農園です。戸田さんはいつも、「ファームもりわき」に行って気になる野菜を自分で収穫しているそうです。

「ファームもりわき」で気になる野菜を自分で収穫 「ファームもりわき」で気になる野菜を自分で収穫

そんな、こだわり新鮮野菜を使った料理。まずは、イタリア中部地方でよく食べられている、甘くないクレープ生地のパスタ「クレスペッレ」。焼いたクレープ生地にボロネーゼとドライトマトをのせ、生地を包みます。そこに目玉焼きをトッピング!見た目はまるでクレープ!とてもパスタだとは思えません!

「ボロネーゼを包んだクレスペッレ目玉焼きのせ」 「ボロネーゼを包んだクレスペッレ目玉焼きのせ」 中にたっぷりボロネーゼ風ソースが! 中にたっぷりボロネーゼ風ソースが!

その味は、ボロネーゼの濃厚な味と、モチモチとカリっとした食感が美味しさのハーモニーを奏でてくれます。広島ではなかなか食べることができない味で、人気のメニューなんだそう。通常のコースは麺を使ったパスタを提供しているそうですが、プラス500円で、麺をクレープ生地のパスタに変更することができます。

季節のコース 3,200円(パスタをクレスペッレに変更 プラス500円) ※料理は季節によって変わります 季節のコース 3,200円(パスタをクレスペッレに変更 プラス500円) ※料理は季節によって変わります

戸田さんのこだわりは前菜にも!地元産のジビエなど厳選食材を取り入れ、手間暇を惜しまず作った自家製の燻製やハムを一皿に。その中の一つ「自家製とりのガランティーヌ」をいただきました。シート状にした鶏肉の真ん中に、胸肉をムース状にしたものをのせ巻き、低温で焼いたものに、「ファームもりわき」のホワイトセロリをのせた
外はさっぱりジューシーで、ムースの部分は柔らかくクリーミーな美味しさです。

自家製とりのガランティーヌ 自家製とりのガランティーヌ

プラス1,200円でメインディッシュに自家製ソーセージもいただけるんです。エビとホタテをムース状にしたソーセージを燻製にした、「えびとホタテのサルシッチャ」は、ホタテとエビの美味しさがギュッと詰まり、燻製の香りが味付けしてくれる美味しいソーセージです。

えびとホタテのサルシッチャ(ソーセージ) えびとホタテのサルシッチャ(ソーセージ) 中にえびとホタテが! 中にえびとホタテが!

青森から東京を経て、妻・絵里さんの故郷・広島で夢を叶えた戸田さん夫婦。これからは、夫・雄二さんの出身地、青森のお魚を使う計画をしているそうです。また、飲食店だけではなく、地域のとのコミュニケーションがとれる交流の場にしていきたいそうです。5up!ととっても縁のある「Coltiva」で、驚きがたくさん詰まった美味しいイタリア料理を堪能してみてはいかがですか。

 

Coltiva(コルティーヴァ) Coltiva(コルティーヴァ)

■ Coltiva(コルティーヴァ)
安芸高田市吉田町相合1779
電話 080-9836-7968 ※完全予約制
ランチ ・11時30分~ ・12時30分~ ・13時30分~ ※1組4人までの3部制
ディナー 4~6人まで受付 ※要相談
定休日:日曜日・月曜日

広島ホームテレビ『5up!』(2022年3月11日放送)

 

ひろしまリード編集部

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