【eスポーツ道】 eスポーツ専門校に潜入!プロゲーマー育成の現場を探る
プロeスポーツプレイヤーとは、ゲームを生業とした新たな職業。高額賞金を獲得するトッププレイヤーたちの名声は国内外にとどろき、中高生が将来なりたい職業調査でもランクイン。若者の憧れの的となっているプロeスポーツプレイヤーを目指すためには一体どうすればいいのだろう?
中高生が将来なりたい職業調査2021
今回の広島ホームテレビ『eスポーツ道』は、eスポーツ専門校「総合学園ヒューマンアカデミーe-sportsカレッジ」に潜入。どのような授業が行われているかを探る。話を聞くのは学科主任を務める山﨑隼さん。若干23歳。ゲーミングチーム創設をきっかけにeスポーツ業界での経営コンサルタントなど、わずか5年の間で数々の実績を残したエリート。そんなeスポーツ業界に精通している山﨑さんから、プロゲーマー育成論を教えてもらう。
総合学園ヒューマンアカデミーe-sportsカレッジ 山﨑隼学科主任eスポーツ市場が爆発的に膨れ上がった2018年から、プロ選手を育成する専門校も増え続けている。同校は2020年にe-sportsカレッジを開校。全国11ヵ所にカレッジがあり、150〜200名の学生がオンラインで一斉に授業を受ける。
全国11ヵ所にカレッジを展開まず授業は【4つのゲームタイトルを授業】。銃を使用した戦闘ゲーム『VALORANTO』、『RAINBOW SIX SIEGE』、『FORTNITE』。そして5対5で行う陣取りゲーム『LEAGUE of LEGENDS』。世界レベルで見たゲームタイトルのトレンドと、ソフト制作会社が世界的信用を得ているか等で検討。使用されるタイトルは毎年見直されている。
授業で扱うゲームタイトル「時間割は各90分、3コマ連続でゲームする。最初は立ち回りや戦略を紹介する座学的要素も入れつつプレイ。それをディスコードで画面共有するので、先生はどこにいようが全国の学生の画面を見ることができる」と山﨑さんは説明する。
ディスコードで画面共有そして【学ぶのはゲームのスキルだけではない】。「プロゲーマーの多くは個人事業主として活動。取引先がチームや企業で、しっかり話し合いができたり、発信できたりする“人としての成長が重要”」という山﨑さん。カリキュラムは『ゲーム実践』をはじめ、『動画編集・ストリーマー』。最新情報を入手し研究する『業界研究』、体のケアのためにトレーニングメニューを教わる『コンディショニング』、イベントを企画してみたりする『イベント企画』、業界動向やビジネスマナーを学ぶ『総合』の6つの項目がある。
「人としての成長」を重視した6つのカリキュラム「基本的には1年制。1年間パンパンに授業が詰め込まれる」と話す山﨑さん。「プロになることだけがゴールではない。eスポーツという業界で働くということに注目してほしいので、先生たちはしっかりサポートしてもらっている」とも。
さらに同校の強みは、現役のプロチーム「CREST GAMING」を保有しており、選手がオンラインで授業する事もある。国際大会にも出場し、業界の最前線で戦う選手たちが身近にいることで大きな影響があるという。
現役のプロチーム「CREST GAMING」生徒の山本嶺也さん(25歳)と西村怜さん(18)もゲームが好きでeスポーツに興味を持って入校。第1専攻はチームの連携が勝負の鍵となる『VALORANT』。ケンカすることはないと話す2人。山﨑さんによると「まずは挨拶から学ぶ。礼儀とかマナーが大事なので、ケンカすることは決してない」と言う。
生徒の西村怜さん(18)と山本嶺也さん(25)山﨑さんから【プロを目指す若者たちへ】。「eスポーツ業界は未完成、いろんなチャンスがある。プロプレイヤーもそうだし、イベントでもアパレルとのコラボレーションなど広がっている。まずは自分にできることから挑戦することができるので、eスポーツを目指してほしい」。
最後に3月21日に同番組『eスポーツ道』が主催する全国を巻きこんだイベントのお知らせ。全世界で4500万人がダウンロードしてプレイするバトルロイヤルゲーム『NEW STATE MOBILE』とコラボ。大会を監修するのはこれまで全国各地でイベント開催しているeスポーツのインフルエンサー・みしゅえるさん。今大会では参加者の戦闘を実況解説する。
さらにその模様を『eスポーツ道』公式YouTubeチャンネルで生配信。広島在住プレイヤー限定のマッチも開催。詳しくは公式Twitterをチェック。
広島ホームテレビ『eスポーツ道』
3月9日(水)深夜0時25分放送
ライター 湯谷葉子