【子どもと簡単科学実験】牛乳と蜂蜜だけ!氷+塩でアイスを作ってみた♪
この記事は2022年2月3日に作成および更新したものです。
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子ども達は身の回りの科学の不思議が大好き!子どものなぜ?どうして?の気持ち、大切にしてあげたいですよね♪
我が家の子ども達(息子4歳、娘2歳)も現在、空前の実験ブーム(笑)です。家に特別な道具はないため、スーパーや100円均一、ホームセンターなどで簡単に手に入る材料を用いて実験を楽しんでいます。
そこで今後、何回かに分けて、実際に子ども達とやってみて楽しかった実験をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは、冷凍庫を使わず、氷と塩を利用したアイスクリームの作り方です♪
アイスの材料は牛乳と蜂蜜だけ!しかも、混ぜ始めてから完成まではたったの10分!ジップロックを使用して作るので、洗い物も少なくて済みますよ。
実験のしくみも簡単に解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください♪
▼この記事を読んで分かること
◎アイスクリームの作り方
◎実験のしくみ
◎身近な凝固点降下
1.氷と塩を使ったアイスクリーム作り
用意するもの
アイスクリームの材料
・牛乳…200g
・蜂蜜…大さじ2
実験用具
・氷…500g
・塩…100g
・ジップロック大…1枚
・ジップロック小…1枚
・ハンドタオル…1枚
アイスクリームの作り方
①耐熱容器に蜂蜜と牛乳50g程度を入れ、電子レンジ500wで40秒加熱し、蜂蜜を溶かします。
②①と残りの牛乳を小さい方のジップロックに入れ、空気を抜きながらしめます。あとで揉んだり振ったりするので、破れるのが心配な場合は二重にしておくと安心です。
③大きい方のジップロックに氷と塩を入れ、軽く揉んで混ぜます。今回は氷500gと塩100gで作りましたが、氷と塩の割合がだいたい5:1になっていればOKです。
④③の中に②を入れてしめます。
⑤ジップロックの外側をタオルで包んで約10分間、振ったり揉んだりしたら完成です!塩をかけた氷はとても冷たいので、絶対に素手で触らないよう注意してくださいね。
今回はキッチリ10分間計って振ったり揉んだりしていましたが、体感的には、5分後くらいに固まり始め、8分後くらいには完成していたように思います。
⑥実際に食べてみましょう!
牛乳と蜂蜜のみを使用しているので、さっぱりした優しい甘さのアイスクリームでした♪個人的にはもっとジャリジャリした食感をイメージしていたのですが、振ったり揉んだりすることによって撹拌されるため、実際はシャーベットのようななめらかな口当たりになりました。
実験大成功!
子ども達も大喜びで自分達の作ったアイスクリームを食べました♪
2.実験のしくみ
それにしても、どうして冷凍庫に入れなくてもアイスクリームを作ることができるのでしょうか?今回の実験のポイントは「凝固点降下」です。
氷は溶けて水になるとき、周りの温度を下げる性質があります。また、塩が水に溶けるときも、周りの熱を奪います。
氷は0℃で溶けますが、氷に塩をまぜると氷が溶けるスピードが速くなり、0℃より低い氷水となって温度が一気に下がります。
水に別の化合物(今回は塩)を加えることにより、氷になる温度(凝固点)が低くなることを「凝固点降下」と言います。
今回の実験だと、塩を混ぜた氷の温度は約-20℃にもなるそうです。
以上より、塩を混ぜた氷を当てると、周りの熱をどんどん奪っていくため、冷凍庫に入れなくともアイスクリームができるのです。
3.身近な凝固点降下
凝固点降下の原理によって、なぜ北極や南極などの海水は凍らないのか?という理由も説明できます。
また、アルコール度数の高いお酒ほど凍りにくくなります。たとえば、ロシアなどの寒い地域で好まれるウォッカ(アルコール度数40度)は、-31℃まで凍らないそうです。
さらに私は東北出身なので、冬場になると道路の凍結を防ぐため、路面凍結防止剤を撒くことがありました。これも、塩化カルシウムや塩化ナトリウムといった物質を含む路面凍結防止剤の成分が水に溶けることで、凝固点が降下し、凍りにくくなっているんですね。
このように、凝固点降下は実は身の回りにたくさん利用されています。
4.まとめ
本記事では、氷と塩を使ったアイスクリームの作り方をご案内しました。
材料が少なく、作り方も簡単、所要時間も10分程度なので、思い立ったらすぐに実験できるのが嬉しいですね♡
みなさんもぜひお子さんと一緒に試してみてください!
▼記事提供元
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