【カープ道】 121・123・124!カープ芸人ゴッホ向井ブルーが注目する若鯉の魅力を熱弁

4年ぶりのAクラス。その先にあるリーグ制覇に向けて佐々岡真司監督3年目の春季キャンプも折り返しを迎えたカープ。先月発表された春季キャンプ一軍参加メンバーに、育成選手が名を連ねたのに驚いたファンも多いはず。そこで今回の広島ホームテレビ『カープ道』は、「“カープ道”的育成選手のススメ」と題して、今シーズン大注目の若鯉の魅力を探る。

ゲストは、由宇や大野の練習場に暇さえあれば足を運び、二軍選手を細かくチェックするカープ芸人のゴッホ向井ブルー。自身の持込企画で育成選手にポイントを置いて紹介していく。

タイトル

 

チームは支配下登録(上限70人)選手と育成選手の2つに分かれ、一軍の試合に出場できるのは支配下登録された選手だけ。一方、即戦力ではないが育成すれば今後活躍する可能性を秘めている選手が育成としてドラフトにかかる。育成選手の背番号は3桁。2桁をもらえることを目指して頑張っている。そして育成期間はわずか3年。その間に支配下登録されなければプロの道を閉ざされてしまう厳しい世界だ。

カープで育成選手から支配下登録された選手といえば、育成3年目となる2020年に支配下登録を勝ち取った藤井黎來(れいら)投手。野手では、背番号124を付けていた大盛穂選手。大盛選手は大学卒業時に社会人野球に進もうとしたが、どのチームからも声がかからず。しかしカープが育成として指名し、今一軍で活躍。「下剋上を2回くらい達成している」とゴッホを唸らせる。

藤井投手 2020年に支配下登録を勝ち取った藤井黎來(れいら)投手

 

カープの育成選手は現在9人。この中で、ゴッホ期待の選手で、キャンプ一軍参加をもぎ取ったのが背番号123の持丸泰輝(もちまる たいき)選手。森下暢仁投手、宇草孔基選手といった即戦力が名を連ねた2019年のドラフトで育成1位指名された。強肩巧打の捕手として北海道の旭川大高から入団。首脳陣の期待のあらわれとして、去年ニ軍で捕手最多の46試合に出場した。「性格はとにかく真面目。大先輩の會澤翼捕手から“得点圏にランナーがいる時は必ず立って投げなさい。キャッチャーは隙を見せるな”とアドバイス。その言葉をいつも頭のどこかに置いてプレーし、才能を開花させようとしている」と力説するゴッホ。

持丸選手 持丸泰輝(もちまる たいき)選手

去年の秋季練習では、一軍バッテリーコーチの倉義和コーチ指導のもと、ブルペンキャッチャー5人ほどに見守られながら約1時間キャッチング練習を続け、その姿を佐々岡監督も見守っていたという。昨年までの「夢一直線」に変わり、「勝」という漢字一文字をグローブに刺繍し、育成ラストイヤーの今シーズンに臨む持丸選手に期待を寄せる。

 

続いて、「春季キャンプ一軍をもぎ取った選手の中で、この選手が一番支配下に近いんじゃないか」と首脳陣に言わしめたのが、背番号121の二俣翔一(ふたまた しょういち)選手。去年新人王に輝いた栗林良吏投手や、中継ぎに欠かせない存在になった森浦大輔投手など、ドラフト上位が投手指名だった2020年のドラフトで、育成指名を受けた二俣選手。静岡・磐田東高から育成1位で入団。スケールの大きな打撃で猛アピールする。

毎年春のキャンプで東出輝裕コーチに“今年の推し選手”を聞くというゴッホ。「一昨年は、まだ一軍デビューしてなかった林晃汰選手と、まだ育成だった藤井投手を“この2人は思いっきりがいいから可能性はある“と教えてもらった。今年は、“初めてバッティングを見た時に、高卒のルーキーでは、あの鈴木誠也選手がカープに入ってきた時と同じくらい、きれいにスイングをしている。そのくらいバッティングセンスがある。今のうちに見といた方がいいよ“」と二俣選手を紹介されたという。将来付けたい背番号は鈴木選手が付けていた「1」。

二俣選手 二俣翔一(ふたまた しょういち)選手

 

ゴッホがもう一人、ジャイアントキリング(大番狂わせ)の可能性を感じる選手として挙げるのが、背番号124の木下元秀(きのした もとひで)選手。2019年、敦賀気比高から育成2位で入団。明るいキャラクターでチームのムードメーカーでもある。去年ファームの試合で最多89試合に出場した。「支配下に入ることが目標だが、ゆくゆくはカープの4番。そしてジャパンの4番を任される選手になりたい」という頼もしい木下選手。

木下選手 木下元秀(きのした もとひで)選手

将来付けたい背番号は「34」。同じ出身校の敦賀気比高のスーパースターであり、パ・リーグ2年連続首位打者。そして二冠を達成した吉田正尚選手(オリックス)の背番号。バッティングフォームも似せるほど憧れている選手の背番号だ。もう一つ理由があるというゴッホ。「お母さんの名前が“みよ”さんだから、34にこだわる。学生時代から支えてくれた母のために34で成功したいという思いから」と、心温まるエピソードを披露して、渾身の持込企画を締めくくった。

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 2月16日放送
ライター 湯谷葉子

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