【カープ】V奪回へ!リリーフ陣の鍵を握る中﨑翔太投手が完全復活を誓う今シーズンの覚悟に迫る
「やらないといけないという思いしかない」。強い思いを前面に押し出し、キャンプに参加するのは中﨑翔太投手。プロ12年目を一軍キャンプで迎えた今シーズンの決意を聞かれ、そう答えた。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、かつて守護神として3連覇に貢献した中﨑投手をフカボリ。完全復活を誓う今シーズンへの覚悟を聞いた。※データはすべて2月19日O.A.時現在 ※以下、敬称略
中﨑翔太投手2016年、2017年、2018年と3年連続で胴上げ投手を経験した中﨑投手。しかし2019年以降はケガや手術(2019年右膝半月板部分切除手術・2020年右後上腕回旋動脈瘤切除手術)の影響もあり、本来のパフォーマンスを発揮することができていなかった。
しかし去年11月に行われた紅白戦では、最速150km/hをマークするなど2回をパーフェクトピッチング。苦しんだ3年間を払拭するかのような快投だった。そして再起をかけて掴み取った3年ぶりの一軍キャンプ。キャンプ3日目にはフリーバッティングに登板。2月11日に日南で行われた紅白戦では、1イニングをパーフェクトに抑える好投を見せた。
2月11日の紅白戦で好投「すごくいい感じで動けているし、体の状態は万全。しっかりと体が動いてくれれば、心もしっかりと保てると思う」と話す中﨑。沖縄キャンプ初日には、新守護神の栗林良吏と並び、ブルペンでピッチングを行う場面もあった。昨年の栗林の活躍については、「すごいなと思うし、頼むからケガだけはしないでくれと思って見ていた。あれだけの成績を出して、あれだけの球を放ってて、ケガをしたらチームにマイナスしかないので」と気遣っていたという。
心技体とすべてに充実するキャンプでは、新たな取り組みにも着手。「チェンジアップだとか、落ちる系の球を塹江(敦哉)と一緒に習得に向けて取り組んでいる。ただチェンジアップを投げればいいという事ではない。自分が持っている他の変化球や、真っすぐに対しての色々なデータがあるので、そういうところで比較して、新たな取り組みとしてしっかりできているかなと思う」と明かす。
キャンプでは新たな取り組みも今年8月で30歳を迎える中﨑。「若い時に一つの目標としていた“30歳”までできたということは、すごくいいことだと思うので、しっかりとしたものを出していきたい。毎年毎年ピッチングというものは変化していくもの。スピードだとか、今の変化球の精度よりも良い精度で投げるとか。それだけでも変化だと思う。少しでもレベルの高いピッチングというものができるように、変化していければいいと思う」と意気込む。
プロ12年目となる今シーズンの目標は『60イニング』。「60試合投げるという目標もある」と言い、さらには「投げる場所は問わずチームに貢献できればいい」と話し、完全復活を誓う今シーズンへの強い覚悟を見せた。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2月19日放送
ライター 湯谷葉子