【カープ沖縄キャンプ】前田智徳が見た若き力の躍進の気配

今年の沖縄は例年にない寒さに見舞われています。少し前に入った取材クルーから「今年は寒いですよ」と聞いていましたが、実際に体感した寒さは想像以上でした。スタンドで少し見ていると、すぐに指先がかじかみ動かしにくくなってくるほどです。

そんな寒さの中ですが、グラウンドは熱気を帯びていました。開幕投手を争う3人が揃ってシートバッティングに登板。最初にマウンドに上がった去年の最多勝・九里投手は、インコースのボールで、2度もバットをへし折る上々の仕上がり。4年連続の開幕投手を狙う大瀬良投手は最速142キロを記録。そして最後に登場した森下投手の ストレートは2人を上回る最速145キロ。カープの誇る先発の柱たちが大役に向けて順調に調整を続けていました。

シートバッティングを見る前田さん シートバッティングを見る前田さん

開幕投手投手争いも注目ですが、前田さんが驚いていたのはその投手陣の後ろを守る選手たち。「メンバーが相当若返ってる。レギュラーが見えているのは菊池選手だけ。可能性を秘めた選手たちが相当いる、みんな試合で見てみたい。」と若い力の芽吹きを感じていました。そして期待と同時に、これからの強化ポイントとして「若いチームは可能性も勢いもあるから見ていてワクワクさせてくれる。ただし若いが故に当たり前の事を当たり前に出来ない事がある。例えば、満塁などの得点機で、最低限の仕事が出来るか。右打ち、犠牲フライなど、1点を確実に取る事が意外に出来ない事がある。その辺りをこれからの実戦、オープン戦で磨いてほしい」と分析していました。

そしてキャンプの時期の球場には、多くの解説者やOBが球場を訪れます。石原慶幸さんや天谷宗一郎さんなどが次々と先輩である前田さんの姿を見つけ挨拶に訪れます。ここでお互いに質問をし合い、情報交換やそれぞれの見立てを話す事もあります。そしてもう1人、某キャンプ中継で解説を務めている木村昇吾さん。野球のみならずクリケットの話などで盛り上がっていました。

 

そしてこの日の練習後は、カープ若き力の代表格・小園海斗選手のインタビューでした。

小園選手インタビュー開始前 小園海斗選手インタビュー開始前

去年、113試合に出場し、打率3割まであと少しという結果を残した小園選手。去年、素晴らしい成績を残した小園選手ですが、現在打撃フォームを改造中です。前田さんが足の上げ方などフォームの変化について尋ねると、「これまでは動きの中でやってきましたがとらえ切れない事があり確率も悪かったので、動きをコンパクトにして確実性を上げようとしています」と改造の狙いを教えてくれました。

また、菊池選手と組む二遊間についてや、未来の侍ジャパンへの思いなど興味深い話をたくさん語ってくれました。このインタビューは、具体的に日にちは決まっていませんが報道ステーションで今月中に放送予定です。ぜひご覧ください。

インタビュー終了後 インタビュー終了後

インタビュー終了後、雑談の中で前田さんが「小園選手は去年より身体が大きくなった。2~3年以内にHR30本は打ってもらわないと」と期待をぶつけると、小園選手は少し恐縮しながら「はい、頑張ります」と力強く応じていました。期待のかかる4年目、小園選手の飛躍に期待です。

 

ひろしまリード編集部

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