大久野島のうさぎ 人と自然の共存を目指して【地球派宣言】
2022.02.04
うさぎの楽園として知られる竹原市 大久野島。餌を持っていなくても、人間を見ると足元に駆け寄ってきます。この愛らしさが人気の秘密です。


最も多かった時には1000匹以上のうさぎが生息していましたが、今では400匹まで減ったそうです。その理由のひとつが新型コロナウイルス。観光客が持ち込む大量のエサにより爆発的に増えていったうさぎは、エサがなくなったことで数が減っているのです。

そもそも観光客のエサやりをめぐっては問題がありました。キャベツやニンジンなど、うさぎが食べ残したエサがそのまま放置されてしまうことが珍しくなかったそうです。

大久野島ビジターセンターの馬場聖子さんは「うさぎたちの前に、ペレットが山盛りになったものが置かれたままのこともある。カラスやネズミ、イノシシが食べてしまい、それらの動物の繁殖にもつながるのでうさぎのエサは持ち帰ってほしい」と話しています。

今、大久野島ではエサの持ち込みや、うさぎとの触れ合いなど、明確なルールづくりが大きな課題となっています。島に訪れる人が減ったことで、観光産業は大きなダメージを受けた一方、エサを求めて自然の中での生活が増えたうさぎにとっては住みやすい環境になったとも言われています。

人と自然の共存できる方法を模索していかなければなりません。

広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2022年2月2日放送)
