【カープ道】 森下キュン!大学時代もみんなに愛されていた森下暢仁投手の思い出の地を巡る
カープ選手の思い出の地を巡る、広島ホームテレビ『カープ道』の新企画「母校さんぽ」。記念すべき1回目は、森下暢仁(まさと)投手の母校・明治大学の周辺を巡り、森下投手の大学時代の思い出の地を訪ねる。
森下暢仁(まさと)投手の母校・明治大学の周辺を巡る母校さんぽゲストは明治大学卒業生のザ・ギース尾関高文。昨年行われた明治大学卒業生の式典で、30年目代表としてスキージャンプのメダリスト西方仁也さん。40年目代表でタレント柴田理恵。そして尾関は20年目代表に選ばれ、名誉OBという肩書きを与えられたと胸を張る。
明治大学卒業生のザ・ギース尾関高文明治大学出身の現役カープ選手といえば、野村祐輔投手、ユーティリティプレーヤーとして存在感を発揮する上本崇司選手。そして先発ローテーションを支えている森下投手もその一人。2021年シーズン8勝7敗。リーグ4位の防御率2.98で2年目のジンクスを感じさせない成績を残した。
今回散歩するのは、母校明治大学野球部グラウンドのある東京都府中市。まず向かったのは、若松町にある蕎麦店『萬蔵庵(まんぞうあん)』。今でも森下投手と交流があるという店主の中野秀一郎さんは、森下投手は「学生時代は色白で素朴な少年。素直でかわいくて、森下キュン」だと言う。
萬蔵庵(まんぞうあん)店主 中野秀一郎さん〈中央〉森下投手と野村投手のサインも飾られた店内で、森下投手が愛したという「鴨せいろ」をいただく。自家製手打ちそばに、鴨の脂多めで濃い目の出汁が効く「鴨せいろ」に、番組MCの中島尚樹は「旨い」を連発。カープファンが訪れた時のために、裏メニューとして「鴨キュンせいろそば」を背番号にちなんだ1800円で提供することを提案したが、採用されたかどうかは不明。
鴨せいろ続いても明治大学野球部メンバーの胃袋を満たす場所。若松町『中華飯店さたけ』へ。
若松町『中華飯店さたけ』店主の佐瀬充紀さんはこの道33年。「(森下)暢仁は1年の時から先輩の柳(裕也投手・現中日)に連れられて良く来てくれていた。最初は他の部員より食べるのがちょっと遅かったので、柳先輩から“先に暢仁の料理を作ってくれ”と頼まれて、一番最初に作って食べさせていた」。
中華飯店さたけ店主・佐瀬充紀さん
中でも森下投手を虜にしたのが「オムライス」。「暢仁はお子ちゃまだけど、形にこだわるタイプだからな」と当時を思い出しながら鍋を振り、ラーメンのどんぶりに入れたライスをひっくり返して、綺麗に形成。ふんわり仕上げた玉子を乗せて出来上がった特注オムライスは、4人前ほどのボリューム。
オムライス「4年生になれば体もできて、これくらい食べられるようになる」と佐瀬さん。大盛りオムライスを前に尾関は「森下投手がこれで大きくなったということは、森下投手のストレートを作ったのは、佐瀬大将のおかげ」と感心した。
尾関は「森下投手がこれで大きくなったということは、森下投手のストレートを作ったのは、佐瀬大将のおかげ」と感心最後はお隣の小金井市まで足を伸ばし、広島風お好み焼きの『へんくつや』を訪問。
広島風お好み焼き『へんくつや』東京で広島の味が楽しめるこの店に森下投手は通っており、大学時代の森下投手グッズのタオルも飾ってある。店主の錦織弘美子さんは広島出身で、もちろんカープファン。森下投手のドラフト会議の日は「“カープに行って!お願い!“と祈った。するとまさかの一本釣り。カープファンみんなと盛り上がった」と振り返る。
へんくつや店主・錦織弘美子さん(左)2020年10月17日。カープ先発は森下投手で、対する中日は柳投手という、明治大学の先輩後輩対決には心痛めたという。森下投手は7回まで1失点と好投したが、リリーフ陣が打ち込まれ、初対決は柳投手に軍配が上がった。「試合後に、うちの店で撮った二人一緒の写真を二人のLINEに送った」という親心を見せる錦織さん。ちなみに、以前は池谷公二郎投手のファンだったが、今ではすっかり森下投手ファンだという。
森下投手がよく食べたという「とんぺい焼き」「母校さんぽ」で訪ねた店の人たちはみんな今年の森下投手の活躍にも期待し、応援する気持ちは変わらない。尾関は「選手の名前が広がってから“好き“になったのではなく、頑張っていた頃から応援していたみなさんの話が聞けるのが良い所。今日また森下投手のことが、より好きになった」と締めくくった。
広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 1月12日放送
ライター 湯谷葉子