よゐこ濱口「広島の水の中 もぐってみました」 瀬戸内海水中取材でわかったこと

昨年12月、「潜れる芸人」、よゐこの濱口優(はまぐち・まさる)さんが広島を訪れました。
瀬戸内海の水中取材をするためです。

潜水前の よゐこ・濱口優さん 濱口優さん (C)HOME

1970年頃「瀕死の海」とまでいわれた瀬戸内海の水質は、「瀬戸内海環境保全臨時措置法」により、海水の透明度を回復してきました。
きれいになったといわれる海には、どんな魚や生き物がいたのでしょうか。

ロケを終えたばかりの濱口さんに直撃インタビューしました(2021年12月1日)

 


今日、瀬戸内海に潜ってみての感想をお聞かせください

瀬戸内海でタンクを背負って潜るのは、初めてだと思います。
魚って、近づくと普通はパッと逃げちゃうんですけど、魚がまったくスレていないというか、人慣れしてないから、近づいても全然怖がらないんで面白かったです。至近距離まで近づけました。
もっと深いところに行ったら、もっとデカイのがいるのかなぁ?とか思いました。

潜水前の よゐこ・濱口優さん

 

印象的な生き物はいましたか

メバルやオコゼなどが多かったですね。オコゼが岩場にたくさんいました。
他には、綺麗でカラフルなウミウシの子どもみたいなのがいっぱいいましたね。

潜水する よゐこ・濱口優さん (C)HOME

 

これまで潜った海と違っていましたか

宮島の魚は、釣り人に狙われていたり、ダイバーが近くに来ていたりとかいう魚たちじゃなかったので、のどかに泳いでいる感じでした。
カメラを持ってバーって近づいても全然逃げない。やっぱり厳島神社に守られているところだからですかね?(笑)
あと、プランクトンや海藻をしっかり食べられる環境だからか、魚が丸々太っているんですよね。
そういうのを見ると「美味しそうだな」と思いながら潜りました。

 

 

後日、専門家の解説も交えながらスタジオ収録。濱口さんに改めてインタビューしました。(21年12月19日)


前回潜られた時にもお伺いしましたが、改めて瀬戸内海に潜ってみてどうでしたか

潜った直後にも言ったんですけど、海がちょっと荒れていて、結構プランクトンもいたんです。正直、透明度はこんなものなのかなと思いました。
「天気が良かったら、もっと綺麗に映せたのかな?」とか思ってたりしたんです。(ロケ当日は、台風21号通過翌日で海が荒れていました。)

でも、きょう先生の話を聞いて、僕の感想は間違っていなかったんだと思いました。
生き物にとっては、やっぱり瀬戸内海はすごく環境のいい海だと。
僕が「ちょっと栄養の高い海やなぁ」とか言ったのは正解だったんだというのが、ちょっと嬉しかったです。僕の海を見る目は間違ってなかったんだと。

スタジオ収録の様子 広島ホームテレビでのスタジオ収録の様子 (C)HOME

 

これまでのロケとの違いはありましたか

大体こういう(海に潜るロケの)時って「テレビ映りが悪くないかなぁ」とか、「魚が岩場にいて撮りにくかったなぁ」とか、こっちの都合で(テレビの)絵的なものを考えてしまうことが多かったので、生き物目線で海に入るっていうのがメチャ新鮮でした。

 

今回の番組収録を通して、感じたことや考えたことはありますか

まずは海のことを知ってもらいたいと思いました。
そこから興味を持ってもらうのが大切だっていう(番組に出演していただいた)先生の言葉は、すごく印象的でした。

たぶん僕は芸人の中でも漁に行くロケって多い方だと思うんですよ。
いつも、海に潜って「何が獲れるか」とか、漁に行って「獲れるか、獲れないか」みたいな企画は頻繫にやっているんですけど。
生き物の生態を知ってもらうという番組は初めてだったし、これから潜る時にちょっと考え方も変わるなぁと思います。
だから、また潜ってみたいなって。

 

ここからはプライベートについてお伺いします
お休みの時は何をされていますか

基本的には、ゲームか、漫画かな?インドア派なんですよ。映画を観ることや、買い物も好きですけど。

コロナ禍で、電子ドラムを買って家でずっと練習をしていました。後輩とバンドを組んでいて、もともとエアバンドだったんですよ。
エアでやっているのもちょっとなぁ…って。「本当に楽器をやりたいよね」という話で盛り上がりまして。みんなでやってみよう、みたいな感じで始めたんですけど。

 

最後に視聴者の方へメッセージをお願いします

この番組を見て「濱口みたいに潜ってみたい!」とか、「海の中はあんな風になっているんだ」っていう興味を持ってもらいたいです。
そして、例えば10年、20年後に、漁師になったきっかけは「濱口のアノ広島の番組見たんですよ」みたいなこと言うてる人が出たてきたらなぁ…なんて、期待もしています。

そこまでいかなくても、暖かくなったら、夏は海に行きたいとか、小さなきっかけになったらなぁと思いますね。
小さなことでも、自分が行動しないと知ることはできないですもんね。
「ハチの干潟に行ってカブトガニが見たい!」それだけでも良いと思うんですよね。
「ハクセンシオマネキかわいいじゃん、見に行きたい」とか。そういうきかっけになって欲しいです。
そして「私も(渡辺アナウンサーのように)あんなふうに潜って、リポートするようなアナウンサーになりたい」っていうきっかけでもいいですね。
なかなかあんなに海を潜っているアナウンサーは珍しいですよ。

 

 

地球派宣言特番
広島の水の中 もぐってみました ~魚に会いに行こう~
放送日:2022年1月22日(土)午後2時から放送
出 演:濱口優(よゐこ)・渡辺美佳(HOMEアナウンサー)

「潜れる芸人」よゐこの濱口優さんと、「潜れるアナウンサー」渡辺美佳が広島の海や川に潜って、魚たちに会いに行きます。
宮島で出会った魚たちの名前の由来や生態の秘密、中国山地を流れる江の川で食べられていた魚についてなど、2人が水中からリポート。
魚たちの住む世界で、いま何が起きているのか。
普段目にすることのない映像と共に、海の環境や水産資源の今とこれからについて考えます。

取材地:
廿日市市・宮島/三次市・江の川/竹原市・ハチの干潟/大崎上島

 

 

ひろしまリード編集部

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