夕焼けの瀬戸内海を独り占め!女木島・男木島を周遊する瀬戸内サンセットクルーズ/タコタコ海上タクシー(香川県高松市)

世界的な旅行ガイドブック『Lonely Planet(ロンリープラネット)』から、2022年に訪れるべき場所のひとつとして選ばれた『四国』。ここ香川県は、そんな四国の玄関口としても知られています。
今回は、そんな香川県の魅力を海上で味わえるクルーズプランをご紹介!

 

高松港から出発!瀬戸内サンセットクルーズ

瀬戸内サンセットクルーズ

やってきたのは、JR高松駅から歩いて5分ほどの高松港・第2浮桟橋乗船口。
タコタコ海上タクシーの、爽やかで笑顔が素敵な片岡さん(写真左)と、渋さがキラリと光る児玉さん(写真右)が桟橋で待っていてくれました。
タコタコの名の由来は、代々片岡さんが家業で行っているたこつぼ漁からなんだそう。可愛い……!

 

瀬戸内サンセットショートクルーズ

今日はどうぞよろしくお願いします!
「こちらこそよろしくお願いします!今回のプランは、瀬戸内の島々を舞台に開催される現代アートの祭典・瀬戸内国際芸術祭の舞台にもなっている、香川県高松市・女木島(めぎじま)と男木島(おぎじま)を周遊し、夕日を船上から楽しむ『瀬戸内サンセットショートクルーズ』です。では、早速ですが出発しましょうか!」
わあ〜楽しみ! 挨拶をすませ、いざ乗船!

 

スピード感がたまらないクルーズ船でGO!

クルーザータイプの小型船「ルミナス21」

今回乗船したのは、『ルミナス21』。スピード感を感じられるクルーザータイプの小型船です。

タコタコ海上タクシーで用意されている船の種類は、小型船から大型の遊覧船までの計6隻。今回のようなクルージングだけではなく、海上タクシー、宴会や結婚式の二次会など、様々な用途での使用も可能です。行き先やプラン内容も、その都度お客さんの希望に沿って柔軟に対応しているので、安心して相談できるのが嬉しいんです。

 

あっという間に遠ざかっていく高松港

クルーズ船に興奮している中、あっという間に遠ざかっていく高松港。

 

小豆島フェリー

高松市と小豆島(しょうどしま)を繋ぐ小豆島フェリーに、道すがらご挨拶。
さあ、夕日を求めていざ行かん!

 

鬼ヶ島・女木島に到着!

出発後10分ちょっとでやってきたのが、女木島の港。フェリーだと20分かかる距離ですが、さすがはクルーズ船! 半分ほどの時間で到着です。

女木島は高松港から約4kmの場所に位置する島で、その別名『鬼ヶ島』。島にある鷲ヶ峰(わしがみね)山頂の巨大な洞窟に鬼が住んでいたという伝説があることから、そう呼ばれるようになりました。

→『鬼ヶ島大洞窟』についてはこちら

カモメの駐車場

早速防波堤に、カモメたちがずらりと列をなしたアート作品を発見!
風が吹くと一斉に方向を変えるこちらの『カモメの駐車場』(木村崇人氏制作)は、風と対面する方向に身体を向けて体を休めるという鳥の習性、そして目に見えない風を視覚化した、芸術祭の開催初年度からある有名な作品です。

→近くから撮った写真はこちら

 

おにの灯台(女木港鬼ヶ島防波堤灯台)

防波堤の先にいる人たちとも、手を振り合ってご挨拶。
そんな彼らの後ろにあるのが、『おにの灯台(女木港鬼ヶ島防波堤灯台)』です。金棒を持った高さ約2mの鬼の姿はどっしりとした迫力!女木港の見所のひとつなのでぜひ探してみてくださいね。

 

女木島のモアイ像

「ほら、女木島のモアイ像が見えてきましたよ!」
片岡さんが指差すその先にあるのが、女木島交流館の側に立つモアイ像(の背中)。なぜこんなところにモアイ像が?! そう思った方は、こちらを読んでみてくださいね。

→女木島交流館周辺情報・モアイ像の秘密についてはこちら

 

秘密基地のようなソファスペースも

雑談に優しく対応してくれる児玉さん

「陸で乗用車を運転するより、こうやって海上で船を運転する方が遥かに楽しいですよ〜(ニコッ)」と、運転中にも関わらず雑談に優しく対応してくれる児玉さんの図。

 

児玉さんの足元に目をやるとその奥には…

そんな児玉さんの足元に目をやるとその奥には…

 

広々としたスペースが隠れていました。

こんな広々としたスペースが隠れていました。
座ってゆったり足を伸ばせる、ふかふかのソファ席です。この天井にある窓はデッキに繋がっているため、ここから出入りすることもできるんです。何これ、秘密基地感があって楽しい……!

 

男木島から願いを込め歩き出す方舟

男木島のビーチ

そうこうしている間に、船は女木島のビーチを越え、北へ。
次なる島、男木島のビーチが見えてきました!
……ん? ちょっと待って、何かいる…?

 

歩く方舟(はこぶね)

この堤防を歩いているのも、瀬戸内国際芸術祭の作品『歩く方舟(はこぶね)』(山口啓介氏制作)です。
こちらは旧約聖書のノアの方舟に着想を得て制作されたもので、福島県いわき市の方向に向かい災禍を鎮めるべく歩き出す様が表現されているのだとか。

こうして海辺に存在するアートを船上から眺められるのも、このプランならでは。陸からとはまた違った作品の見え方ができて楽しいですよね。

→男木島についてはこちら

 

沈みゆく夕日を堪能できるスポットへ

サンセットスポット

さあ、さらに船は北へ進みます。続いては、いよいよこの旅のメインであるサンセットスポットへ。
男木島の灯台もいい感じのシルエットでお出迎えしてくれていますよ。

→男木島の灯台についてはこちら

 

西の空に輝く夕日

今まさに沈んでいこうとしている、西の空に輝く夕日。
まだ青い空、変わりゆく雲の造形と絶え間なく揺れ動く波、そして煌々と燃える夕日のコントラストが私たちを釘付けにします。

 

瀬戸内海に沈む夕日の美しさに言葉をなくす瞬間

沈む夕日を全身に浴びる一同

デッキに座り込んで、沈む夕日を全身に浴びる一同。
この圧倒的な自然の美しさを前に、言葉が次第に失われていきます。

 

夕日に照らされてきらめく波の動き

夕日に照らされてきらめく波の動きはどれとして同じものはなく、ずっと見ていられるほど。
いつもは陸から見ている夕日が、海原でまた違った表情を見せてくれるのも、サンセットクルーズの醍醐味のひとつかもしれません。

 

クルージングも終盤

一瞬一瞬を味わい尽くしたら、クルージングが終盤を迎える時がやってきました。
ちょうど1時間半ほどの船旅を終えて帰路に着きます。あ~リフレッシュできる最高な時間だったなあ。
「観光客や海が好きな方はもちろん、地元の方たちや船に乗る機会が少ない方まで広く楽しんでもらえれば。このクルージングがいい気分転換になれば嬉しいですよね」。帰り道で、片岡さんはそう笑顔で話してくれました。

 

赤灯台(せとしるべとも。正式名称は高松港玉藻防波堤灯台)

帰港の道中には、赤灯台(せとしるべとも。正式名称は高松港玉藻防波堤灯台)のこんな美しい姿も間近で見ることができますよ。

→赤灯台についてはこちら

「綺麗な夕日だけではなく、瀬戸内の島々や瀬戸大橋、海沿いのアート作品も船から眺めることができて大満足!スタッフの方が写真を撮りたいところで船を停めてくれたり、親切に対応してくれたのが嬉しかったね」。今回一緒にクルージングを体験した友人たちからも、バッチリ太鼓判をいただきました。
特別な一日を彩ってくれる、海原へのショートトリップ。誰にも邪魔されることなく、ここだけでしか鑑賞できないアート作品や夕日を、瀬戸内の潮風と共に満喫してみてはいかがでしょうか。

 


タコタコ海上タクシー
住所/香川県高松市城東町2丁目1番2号
電話/070-3791-1159
営業時間/24時間営業(当日予約OK)
定休日/年中無休
駐車場/10台
https://tacotaco-kaijyotaxi.com

瀬戸内Finderフォトライター 山田芽実

 

 

▼記事提供元

瀬戸内Finder
「瀬戸内Finder(ファインダー)」は、瀬戸内を共有する7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の魅力を世界に発信しています。

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