メディア記者が選ぶ「広島の明るい・ほっこりニュース2021」発表

コロナウイルスが全国的に蔓延し、暗いニュースが多く報じられた2021年。そこで広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、1年を明るいニュースで締めくくろうと、今年もさまざまなニュースを取材したメディア記者の皆さんに、広島の明るい、ほっこりしたニュースをピックアップしてもらいます。

メディア記者が選ぶ「広島 明るい・ほっこりニュース2021」 メディア記者が選ぶ「広島 明るい・ほっこりニュース2021」

 

トップバッターは、広島の経済や企業情報をいち早く伝える地元経済紙のパイオニア。『広島経済レポート』の梶原恭平さんが選んだニュースは≪広島への移転・進出企業が急増≫。「広島県内にオフィスを移転・進出した企業数を見ると、4月からの年度別になるが、今年は4ヶ月残して23社。急増した昨年を超える勢い」と話します。

広島経済レポート 梶原恭平さん 広島経済レポート 梶原恭平さん

「例えば、CMでもやっている人材事業の『ビズリーチ』や、購入応援サービス『Makuake』など、さまざま企業が広島にオフィスを開設している」。中でも梶原さんは、江田島市に移転した『ジーンリーフ』が印象深いと言います。「東京から20代の若者が移住。全く広島に縁のない彼らが江田島の大自然に触れ、地元の熱心な企業誘致に惹かれたようだ。今は移住した代表を含む5人が、築45年の古民家に住んでシステム開発の事業を展開している」。

ジーンリーフ ジーンリーフ

「背景としては、コロナ禍でリモートワークが増え、オフィスが東京になければいけないという常識が薄らいできたのでは」と分析。また「広島県が移転するITベンチャーやスタートアップに対し、2億円を上限に支援する助成制度(今年2月末までの期間限定)を行ったのも大きな反応があったと聞いている。今後また企業誘致がどんどん進んで、地元が活性化していくことを期待したい」。

広島県の助成制度 広島県の助成制度

 

続いては、グルメやレジャーを中心にその月注目の広島ネタをピックアップして特集している
『Tj Hiroshima』。編集部の平谷尚子さんが紹介するのは≪ユニークな自動販売機&無人販売所が急増≫。「今年に入ってできているのはラーメン・餃子・食パン。生活にやや近いと思われる食材を扱っている」と言います。

Tj Hiroshima編集部 平谷尚子さん Tj Hiroshima編集部 平谷尚子さん

10月にオープンした『ドクターごはん』は、店内に自動販売機がずらり。世界のスイーツやシェフが作った本格的な料理などテーマごとに分かれています。ここでは高級食材やデザートなど約50種類の冷凍・冷蔵食品が販売され、医師や栄養士が監修し、レストランシェフが調理した本格的な料理を24時間買うことができるのです。自動販売機はあと2台、来年1月頃に設置予定。将来的には約100種類の料理がそろうそうです。

ドクターごはん 『ドクターごはん金座街店』 中区堀川町 ドクターごはん ドクターごはん 「宮崎牛フィレ肉、フォアグラ、トリュフソースのロッシーニ」(3,000円) 「宮崎牛フィレ肉、フォアグラ、トリュフソースのロッシーニ」(3,000円)

高級食パンブームが続く中、10月にオープンした『白雪庵』では、冷凍ショーケースから食パンを取り出し、精算機で精算して購入完了。常温で2〜3時間で解凍OK。国産バター100%使い、生クリーム・はちみつ・練乳などがふんだんに入り、やさしい甘味でデザート感覚で食べられます。消費期限は購入から48時間以内です。

『白雪庵』 中区八丁堀 『白雪庵』 中区八丁堀 「すい〜つ食ぱん」(720円) 「すい〜つ食ぱん」(720円) 国産バターを100%使い、生クリーム・はちみつ・練乳などがふんだんに入っている 国産バターを100%使い、生クリーム・はちみつ・練乳などがふんだんに入っている

 

ロケの最後に『空鞘稲荷神社』(中区本川町)で、1年の感謝を伝える「幸先詣」を。同神社では、早朝や深夜に参拝に来られた方のために、30年以上前からお守りとおみくじの自動販売機を設置。「自動の巫女さん」がお渡しするという考えからだそうです。

空鞘稲荷神社(中区本川町) 空鞘稲荷神社(中区本川町) 「自動の巫女さん」がお渡しする 「自動の巫女さん」がお渡しする

最後は、広島圏のビジネス&カルチャーを配信して14年。広島のニッチなニュースまで網羅し年間50万PVを誇る『広島経済新聞』。記者の津田由加里さんが話題にするのは≪牛のゆるキャラが写真展≫。

広島経済新聞記者 津田由加里さん 広島経済新聞記者 津田由加里さん

「北広島町イメージキャラクター花田舞太郎(もうたろう)が丑年と、もうたろうの誕生日の2月1日を記念して、2月に北広島町のショッピングセンターで写真展を開催した。募集の写真も、もうたろうとでも、グッズとかでも何でもOKというユルい企画だったのでほっこりした」と言います。

花田舞太郎写真展 花田舞太郎写真展

花田舞太郎は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「壬生の花田植」の飾り牛をモチーフに2015年に誕生。ダンスとスキーが得意な永遠の10歳とのこと。丑年が終わっても北広島町のために2022年も突っ走るそうです。

北広島町イメージキャラクター花田舞太郎(もうたろう) 北広島町イメージキャラクター花田舞太郎(もうたろう)

番組MCのロザン・宇治原史規さんに、今年の明るいニュースは何かとたずねたら、「相方の菅(広文)さんのところに、お子さんが誕生したこと」と答えて、ほっこり。来年も良い年になりますように。

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 12月18日放送
ライター 湯谷葉子

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