被災したこんちゅう館 昆虫はどうしてる?【地球派宣言】
8月の大雨で被災した広島市森林公園こんちゅう館。復旧工事のため、今も休館が続いています。
休館中の森林公園こんちゅう館
昆虫を見てもらう人がいない中でも、世話は続けられています。10種類以上のチョウが飼育されているパピヨンドームではこんちゅう館のシンボルでもある「オオゴマダラ」が産卵の時期を迎えていました。
パピヨンドーム卵を産み付けるオオゴマダラ
「ホウライカガミ」という植物の葉の裏に付けられた白い粒。これが「オオゴマダラ」の卵です。
白い粒がオオゴマダラの卵
週に1回、「ホウライカガミ」の鉢を出して産み付けられた卵をバックヤードで飼育しています。6日ほどで卵から幼虫が孵化し2~3週間後にはサナギになります。その後、約2週間で羽化し、成虫になります。
先月は約200頭を飼育し、ドームに放蝶したそうです。
オオゴマダラのサナギオオゴマダラ
人気の昆虫であるクワガタムシにも最近変化がありました。見た目の美しい「ニジイロクワガタ」が成虫に、そして、沖縄のヒラタクワガタである「サキシマヒラタクワガタ」はサナギになろうとしていました。
成虫になったばかりのニジイロクワガタサナギのサキシマヒラタクワガタ
カマキリも次々と成虫となっています。ボクサーのシャドウボクシングのような威嚇行動をとる「アフリカボクサーマンティス」やこんちゅう館で初めて飼育を試みている「ヨウカイカマキリ」も羽化しました。
羽化したばかりのアフリカボクサーマンティスヨウカイカマキリ
カマキリ飼育担当の逸見敬太郎さんは、「ヨウカイカマキリは、まだ一般公開をしたことがありません。成虫が生きている間にまた開館して、皆さんに見てもらいたい」と話します。
カマキリ飼育担当の逸見さん
こんちゅう館では、今年度中に開館できるように復旧工事を進めているそうです。暖かくなったらまた昆虫の元気な姿が見られそうですね。
ヘラクレスオオカブトも成長中
こんちゅう館のSNSでは昆虫の元気な姿が投稿されています。
(20) 広島市森林公園こんちゅう館さん (@Hirokon_insect) / Twitter
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