アナ直伝 緊張で頭の中が真っ白…!そんな時すぐできる対処法 #17
広島ホームテレビ 伊藤みのりです。
人前で話すとき
「緊張で頭の中が真っ白に!」
「暗い顔してガチガチに固まっちゃう!」
誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。
新人の頃、タレントさんとグルメ番組を担当した時、自分のセリフが飛んで頭の中が真っ白になりました。タレントさんの機転でなんとか乗り越えられたものの、それ以来、「準備は十分に行おう。やり過ぎるということはない」と考えるようになりました。
しかし、準備を十分しても「真っ白」体験は時にやってきます。
そこで今回は、アナウンサーとしていくつもの「真っ白」体験を経て私がみつけた7つの対処法を紹介します。
八幡美咲アナウンサー (C)HOME
真っ白になりそうな予感がしてきたら
① 手のツボを押す
親指と人差し指の骨が接するあたりのツボ「合谷(ごうこく)」。
緊張や肩こりなどに効くと言われ、イタ気持ち良さで心がほぐれます。
② 机や床を見る
近くにある安定したものをじーっと見つめて意識を集中させます。
真っ白になってしまったら
③ ことばを反復する
直前に自分が話したことばを繰り返す。もしくは質問を「〇〇ですね」とオウム返しして、冷静さを取り戻す時間を稼ぎます。
④ 呼吸を整える
大きく息を吸ってお腹を膨らませ、吸った時間の倍の長さで細~くはきます。
何度か繰り返すと副交感神経が優位になり落ち着きます。
立ち直るために
⑤ 声を張る
しっかり息を吸ったあと、まるでカラオケを歌うように声を張って出します。
その声に気持ちが引き上げられて、自分を取り戻せます。
⑥ 手足を動かす
ガチガチに固まった体をちょっと動かすだけでもリラックスできます。
肩をギュ~ッと上げストンと落とす、手首足首をクルクル、手をグーパーグーパー・・・といった感じで。
事前にかなりの緊張が予想される時は・・・
⑦メモや原稿を用意する
「緊張するので書いてきました」と先に言ってしまうのもひとつの方法です。
ただし、読む練習はしっかりやっておきましょう。
アナウンサーも手元の原稿を読む時、文の始めと終わりに顔を上げ、堂々と読んでいます。だから自然に見えるのです。
いかがですか。
講演中に演台の下で靴を脱いで足首をクルクル回していたベテラン作家さん。
私は司会中にそれを発見したとき、とても親しみを感じてうれしくなりました。
あなたも緊張する場面では自分を少しでも楽にして乗り越えてくださいね。
ライター:伊藤みのり(HOMEアナウンサー)
アナウンサー歴35年を経て放送運行、CM考査業務を経験。
現在はアナウンスグループで、番組ナレーション、アナの育成指導を主に担当。