父と二人三脚でプロの世界へ カープ・ドラ7髙木は、翔斗(しょうと)という名のキャッチャー

「打てる右投げ・右打ちの大型捕手を目標にやってきた。4番で強肩強打のキャッチャーになりたい」。そう目を輝かせるのは、カープがドラフト7位に指名した髙木翔斗(たかぎ しょうと)選手。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、“キャッチャーでありながら4番候補”とスカウトからも評価される髙木選手をフカボリ。父と二人三脚でプロ野球選手の夢を掴んだ髙木選手の素顔に迫り、プロの舞台で大きな未来へ向けて描く夢を聞く。

※データはすべて11月27日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

髙木翔斗(たかぎ しょうと)選手 髙木翔斗(たかぎ しょうと)選手

 

ドラフト7位指名の髙木は、カープ一筋19年で長年活躍した石原慶幸さんの後輩にあたる県立岐阜商業高のキャッチャー。身長188cm、体重93kgという恵まれた体格をいかしたダイナミックなバッティングで高校通算20本のホームランを放った。

 

翔斗(しょうと)という野球のポジションと重なる名前からもわかるように、そこには高校まで野球をしていた父・広一(ひろかず)さんの思いが込められている。広一さんによると「翔は羽ばたく、斗は器の大きさを表すという意味で、“世に大きく羽ばたいてほしい“と名付けた。気の早い話だが、生まれて野球をやってほしいという延長の中で最終目標=プロ野球選手にさせたいという勝手な自分の中の決意があった」と言う。

 

自営業の仕事の合間を縫って息子のバッティングピッチャー役をしたり、いつでもティーバッティングできるように家にネットをはったり。時には野球教室に通うために往復100kmのサイクリングで足腰を鍛えたこともあったとか。「基礎基本だけは教えて、あとは個性・自由にという風に。とにかく伸び伸びとスケールが大きく見えるようにという考えで接していた」という父・広一さん。練習の模様を映像に残し、一つずつ定めた目標をクリアしながら父と息子の二人三脚でプロへの階段を一歩ずつ上って行った。

パンチ力にも定評がある髙木選手 パンチ力にも定評がある髙木選手

 

高校生になると名門の県立岐阜商業高で一年からベンチ入り。甲子園にも出場し、プロにもその実力を認められるまでに成長した。ドラフトで指名され「プロ野球選手という夢をずっと一緒に追いかけてきて、まず一つ夢が叶ったので少しは恩返しができたかなという気持ちがあった」という髙木。父・広一さんは「(7巡目まで)呼ばれない間は本人に申し訳ない気持ちが強まってきていたので、とにかく嬉しいよりもホッとした。息子よりも自分が号泣した。人生で1番目か2番目ぐらい」と振り返る。「ケガをしない体づくりをして、少しでも息の長い選手生活・選手生命を送ってもらいたい」とエールを送る。

 

髙木は「若いキャッチャーがたくさんいる中で自分も早くなじんで、1日でも早くレギュラー・スタメンマスクを取れるよう頑張っていきたい」と、打てる捕手がひしめくカープで次なる目標を見据える。「武器はコミュニケーション能力。人と話すことが大好きだし、誰とでも話せることが自分の強み」とキャッチャー気質もアピールする。

「1日でも早くレギュラー・スタメンマスクを取れるよう頑張っていきたい」 「1日でも早くレギュラー・スタメンマスクを取れるよう頑張っていきたい」

 

好きな食べ物は牡蠣。「海鮮が大好きで、その中でも特に牡蠣が好き。ドラフトで指名された時、“うれしかった”が、その次に“おいしい牡蠣が食べられる”っていう気持ちになった」と顔がほころぶ。ようこそ広島へ。ようこそカープへ。

 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 11月27日放送

ライター 湯谷葉子

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