【広島雑学】うなぎの名店に隠されたヒミツ 秘伝のタレに 2代目の意外な経歴、昔はうなぎ以外も売っていた
今回やってきたのは、うなぎの名店「柳橋こだに」。
2代目店主・小谷隆春さんに、おいしい「うな重」の秘訣を伺いました。
さっそく案内してもらったのは厨房。
おいしさの秘訣は、代々伝わる「タレ」ということですが、ここにヒミツが。
あるものを2~3時間炊いて、トロトロにしたものをタレに使っているそうですが、何か分かりますか?
|「こだに」のうなぎのおいしさの秘訣、「秘伝のタレ」は、何を煮込んで作っているでしょうか。
こだに秘伝のタレ
こたえ:「うなぎの骨」
でも、この「うなぎの骨」が、どうやってタレになるんでしょう。
鍋一杯のうなぎの骨は約500本。
骨が浸るまで水をはって、トロトロになるまで2~3時間じっくり炊きます。そうすると…うなぎのスープになります。
これに醤油・酒・みりん・砂糖を入れると、うなぎ本来のうま味も出た特製ダレが完成。
うなぎの骨を使うことで、骨からダシが出てタレにうま味とコクを出してくれるそうです。
これがおいしさの秘訣なんですね。
この秘伝ダレは、初代店主の恒三(つねそう)さんが50年かけて完成させたそうなんですよ。
続いて店内で発見したのは楽器。
なんでうなぎ屋さんに楽器があるのでしょうか。
それは何と、2代目店主の隆春さんが、うなぎ屋さんをする前、東京でプロのミュージシャンをしていたからなんです。
「父が楽器が大好きで、その影響で自分も大好きになった」という隆春さん。
ミュージシャンをしながらも「うなぎ屋さんはしたい!」と思っていたそうです。
広島に戻り、お店を継いだのは30代のとき。これは想像がつきませんでした。
そして、お店の方も、今では想像つかないものを売っていたといいます。
そこで問題。
|かつて「柳橋こだに」は、うなぎの他に あるものを販売していました。それは、一体なんでしょうか。
ヒント:この写真の中に答えがありますよ。
こたえ:「金魚」
ほら、よく見たら金魚鉢が見えませんか。
金魚は観賞用として販売されていました。それ以外に、いろんな川魚も料理店に販売していたそうです。
昭和30年代、広島市内には中華料理店が多く、“シメに川魚やカエルを食べる”という習慣があったからなんだそうです。
主に、ドジョウやコイ、ザリガニ、ニジマスなどを扱っていました。
こだにの歴史も、2代目の経歴も、びっくりしましたね。
「柳橋こだに」の「うなぎ弁当」はお持ち帰りも可能なので、お近くの紅葉を見ながら、いただくのはいかがでしょうか。
柳橋こだに
広島市中区銀山町1-1うなぎビル2F
11:30~14:00/17:00~21:30
※お持ち帰りは10:00~20:30
定休日:日曜、祝日
広島ホームテレビ『5up!』(2021年11月24日・25日放送)
「広島へぇ~じゃん」
ひろしまリード編集部
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