有言実行!プロ1年目で一軍先発デビュー果たした小林樹斗が、初登板マウンドで得たもの

「とにかくバッターを圧倒できる何かを一つでも多く得て、自信を持てるようにしっかり練習していきたい」と話すのは高卒ルーキーの小林樹斗(こばやし たつと)投手。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、プロ1年目で一軍先発デビューを果たした小林投手をフカボリ。一軍マウンドで得たものと、この経験をどういかしていくかを聞いた。
※データはすべて11月13日O.A.時現在 ※以下、敬称略

小林樹斗投手 小林樹斗投手

 

2020年のドラフト4位で入団した小林は、入団会見で「1年目から1試合でも多く一軍のマウンドに立って、必ず勝ちに繋げられる投球をしたい」と意欲を見せた期待の新人。

カープでは高校からプロの舞台に足を踏み入れた選手は基礎体力の強化からスタートするのが通例。その中で小林は4月にウエスタン・リーグデビュー。そして11月1日のシーズン最終戦となるヤクルト戦。有言実行となるプロ初登板、初先発を迎えた。

登板を伝えれたのは、みやざきフェニックス・リーグに参加中で試合の4日前。「まずはファームとは違ったすごい雰囲気があったので、それに飲み込まれないようにと思っていた」。

目標だったプロ初マウンド。1番打者・塩見泰隆に対しての初球は、ブルペンの中でも走っていたという150km/hのストレート。そして5球目。140km/hのカットボールで最初のアウトを三振で奪った。

二度のトリプルスリーを達成した3番の山田哲人に対しては、136km/hのスプリットで空振り三振。さらに二冠を狙っていた4番・村上宗隆には、148km/hストレート、138km/hのカットボールと2打席連続三振。村上に「怖さはもちろんあったが、最終的にインコースのカットボールで見逃し三振を取れたというには自信にしてもいいのかなと思った」と振り返る。

プロ初登板、初先発を振り返る小林投手 プロ初登板、初先発を振り返る小林投手

上々の立ち上がりを見せた小林。ところが、そのピッチングが一転。3回にはヒット3本を浴び2点。4回には押し出しフォアボールを与えるなど4失点。エラーなどの不運もあったが、結果3回2/3を投げ6失点とほろ苦いデビューとなった。

「二巡目からランナーを許して切羽詰まる部分もあり、やっぱり技術もそうだが気持ちの部分も大切だと感じた。レベルの高い選手ばかりなので、この球をここに投げきらないと打たれる
というマイナスなことばかり考えた」とプロの壁を痛感したようだ。

「ストレートであったり、しっかり投げ切れればある程度良い形で進めていける部分も感じられた。まだ自分に技術がないので打たれるのはほとんど甘いコース。コントロールをもう一度見つめ直して突き詰めていかないといけない」と課題をあげる。

「開幕から一軍にいられるように、がんばっていきたい」 「開幕から一軍にいられるように、がんばっていきたい」

11月8日から始まった秋季練習。「ブルペンでは、ストレートを両サイドに投げるコントロールを見直したい。紅白戦もあと1試合あるので、そこでしっかりアピールして、来春のキャンプに繋げられればなと思う。一軍のマウンドは最高。そこにずっといられるように、一軍キャンプで完走して、開幕から一軍にいられるように、がんばっていきたい」と力を込めた。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 11月13日放送
ライター 湯谷葉子

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