高卒ルーキーの選手たちは、若干18歳にしてプロ野球界に飛び込みます。

その中には甲子園優勝投手でも、プロの世界ではマウンドに立つことさえ叶わない選手も存在します。その一方で、高校在学時には一度も甲子園出場は叶わなかった、鈴木誠也選手はいまやカープ、いや日本の“4番”となりました。

『空振り三振ばかりでも良いんです。』

そう語るのは、広島東洋カープで関東圏のスカウトを務める尾形佳紀さん。

その言葉に対して、カープ道MC中島尚樹は『スカウトが見に来ていると知ったら俺だったらユニフォームを泥だらけにして、全力プレーの男です！って見せつけるなぁ～』と反応。

たしかに私がもし高校球児だったら、スカウトを気にして、いつもより気合を入れ、『いい結果を残さないと！』と意気込んでしまう姿が目に浮かびます…。

しかし、『そんなのスカウトにはお見通しだ』と尾形スカウトは言います。

『その試合で四打席ホームランを打ったとしても、空振り三振をしている子の方が良いと思う事があるんです。』

一体どんなところに注目して見ているのでしょうか…？「未来のスターを見極める着眼点」をいくつか教えていただきました。

『投球フォームや、スイングの速さはもちろん注目するポイントですが、その中でも姿勢や練習態度、内面をよく見ています。』

その試合の結果やその時点での能力よりも、その選手の“人としての側面”を見ているというのです。

確かに考えてみれば、会社員の私に置き換えてみても同じであるということに気づかされました。「毎回ものすごく完璧に仕事が出来るが、性格が悪くてだらしない後輩」と、「たまにドジをするけど、性格が良く素直な後輩」がいるとすると、後者と一緒に働きたいと思うに違いありません。

スカウトは、ただ野球が上手な人材を探すのではなく、性格・伸びしろ・態度などを重点的に見て、「人間としての将来像」を見据えることが要求されるということですね！まだ後輩が少ない私も、「見極められる先輩」になるべく、尾形さんに学びます！！

番組では、尾形スカウト独自のそのほかの着眼点のポイントや、過去にスカウトした選手が集まる「尾形会」での極秘トーク内容を教えてもらっちゃいました。なんとそこには、鈴木誠也選手や田中広輔選手も参加されているんです！必見です！

広島ホームテレビ
『カープ道』(水曜深夜0時15分～）8月26日(水)放送
ライター　安平 愛