【カープ】 プロ3年目で初の規定打席到達の小園海斗選手!飛躍のきっかけとなった“変化“に迫る

「毎日1球1球に心臓バクバクさせながら守っている」。そう明かすのは、攻守で存在感を放つ小園海斗(こぞの かいと)選手。ビッグプレーを連発するも、自身の守備はまだまだだと謙虚な姿勢を見せる。

『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、プロ3年目の小園選手をフカボリ。自身初の規定打席到達ほか、飛躍の1年となっている今シーズンの好調の要因を探る。
※データはすべて10月16日O.A.時現在 ※以下、敬称略

小園海斗(こぞの かいと)選手 小園海斗(こぞの かいと)選手

 

ショートのレギュラーとして定着し、攻守ともに活躍を見せつけている小園。新型コロナウイルス感染により離脱もあったが、一軍復帰後は全ての試合に先発出場。8月中旬までは、打率3割を超える好成績をキープしてきた。

ところが夏場に入ると100試合を超えた疲れからか、15打席連続ノーヒットに終わるなど、好調だった打撃は下降線をたどり、「いや、もうやばいっす」と弱音を吐くほど。「体力的にもそうだし、自分の技術も全然なので落ちたかなと思う」。

もがき苦しむ中、打撃奮起のためバッティングに変化を加えた。迎祐一郎打撃コーチのアドバイスをもと、追い込まれてからのノーステップをやめて、すり足にしたという。変化を印象付けたのは、9月24日のDeNA戦。5回の第3打席。カウント1ボール・2ストライクと追い込まれた場面で、およそ2ヶ月ぶりのHR。2試合連続の完封負けと苦しむチームに火をつけて見せた。「ノーステップだとそこまでHRは出ないと思う。長打も打てるんじゃないかという話をした時に打てたので、変えてよかった」とその成果を喜ぶ。

打撃練習中の小園選手 打撃練習中の小園選手

 

また今シーズンの活躍はバッティングだけではない。ショートの守備でもピッチャーを助けるビッグプレーをたびたび見せるが、まだ自身の守備には納得いかない様子。12球団の本拠地の中で特に難しいと言われるマツダスタジアムについては、「(天然芝と土の)切れ目のところでバウンドが変わったりするので、常に集中しておかないとダメ」だと言う。

その球場を本拠地として8年連続ゴールデングラブ賞を受賞している菊池涼介と二遊間を組むことが多ぃ今シーズン。「(外野返球の)カットの位置がズレているとか。ここで入る時はサードでもいいし、セカンドの方でもいいし、というのも言ってもらえる」と明かす。

ラストスパートへの意気込みを語る小園選手 ラストスパートへの意気込みを語る小園選手

 

頼れる先輩からのアドバイスを受け、止まることなく成長を続ける若鯉。子どもが誕生したことにも触れ、「めちゃくちゃかわいい。今は大事な時だが、しっかりとパパもがんばって、野球もがんばっていけたらなと思う。残り試合も少ないが、3割以上打てるように。まだ可能性はあるので、自分を信じて練習から大事にやっていきたいと思う」と、ラストスパートへの意気込みを語った。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年10月16日放送
ライター 湯谷葉子

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